東京都内で「自分は神だ」と主張する女性が、インターネットやSNSを通じて信者を集めてカルト教団を作っていたことがわかった。警視庁は、女性と信者らに対して詐欺や脅迫などの疑いで捜査を進めている。
女性は、30代前半の無職で、自らを「天使」と名乗っていた。彼女は、自分が神の使いであり、人類の救世主であると信じていたという。彼女は、インターネット上で「天使の教え」や「神の啓示」などと称する動画やブログを配信し、視聴者や読者に寄付や入会を呼びかけていた。
彼女の信者は、約200人に上り、その中には高額な入会金や月会費を支払っていた者もいたという。信者らは、女性に絶対的な服従を誓い、彼女の指示に従って生活していた。女性は、信者らに対して自分の写真やグッズを販売したり、彼女との個人面談や祈祷会などに参加するよう強要したりしていた。また、信者らに対して他の宗教や家族との関係を断つよう命じたり、反抗的な態度を取った者には暴力や罵倒を加えたりしていたという。
警視庁は、女性が信者らから詐取した金額が数億円に達する可能性があるとみており、詳しい経緯や動機などを調べている。一方、女性は逮捕された際にも「自分は神だ」と主張し続けており、精神鑑定の必要性も検討されている。