山梨県甲府市で、今年も恒例の「スイカ収穫祭り」が開催されました。この祭りは、地元の農家が育てた巨大なスイカを市民に無料で振る舞うというもので、毎年多くの人で賑わいます。
しかし、今年は特別な年でした。なんと、最大のスイカがなんと重さ1トンを超えるという驚異的な大きさになったのです。このスイカは、農家の佐藤さんが愛情込めて育てたもので、「今年は雨が多かったから、スイカも水分をたくさん吸って大きくなったんだ」と話します。
この巨大スイカは、市役所前の広場に運ばれ、市長や観光協会の代表などが出席してカット式が行われました。市長は「このスイカは甲府市の誇りです。今日は皆さんで美味しくいただきましょう」と挨拶し、ナイフを入れました。
すると、中からは甘い香りとともに真っ赤な果肉が現れました。市民たちは歓声を上げ、一切れずつ受け取りました。スイカはとてもジューシーで甘く、皆さん満足そうに食べていました。
「こんなに大きなスイカは初めて見たよ。すごく美味しいね」と話す小学生の男の子や、「甲府市に来て良かった。このスイカは忘れられない思い出になるわ」と笑顔で話す観光客の女性など、幅広い年代の人が楽しんでいました。
このスイカは、約500人分に分けられましたが、まだ半分以上残っていました。そこで、主催者は残りのスイカを市内の病院や老人ホームに寄付することにしました。「このスイカで少しでも元気になってもらえたら嬉しいです」と佐藤さんは話しています。