東京都内に住む柴犬のコロちゃん(3歳)が、飼い主の税金の納付書を食べてしまったことが分かった。コロちゃんは、飼い主に代わって税務署に謝罪文を書き、送付したという。
事件は先月末に起きた。飼い主の山田さん(35歳)が、仕事から帰宅すると、玄関に納付書の破片が散らばっているのを発見した。山田さんは慌ててコロちゃんを探したが、コロちゃんはベッドの下に隠れていた。山田さんはコロちゃんに問い詰めると、コロちゃんは「ごめんなさい」と言ってしっぽを下げた。
山田さんは納付書の再発行を依頼するために、税務署に電話した。しかし、税務署の担当者は「納付書は一度しか発行できない」と言って断った。山田さんは困り果てたが、コロちゃんは「僕が何とかする」と言ってパソコンに向かった。
コロちゃんはパソコンで謝罪文を書き始めた。謝罪文では、「私は飼い主の税金の納付書を食べてしまいました。これは私の不注意であり、飼い主にも税務署にも迷惑をかけました。深くお詫び申し上げます。今後は納付書を食べないように気をつけます。どうか許してください」と述べた。また、「飼い主は税金を払う意思があります。再発行していただけない場合は、口座番号と支払い方法を教えてください」とも付け加えた。
コロちゃんは謝罪文を印刷し、封筒に入れて郵送した。数日後、税務署から返事が届いた。返事では、「納付書を食べてしまったことは残念ですが、謝罪文がとても感動的でした。あなたの誠意を受け止めました。再発行することはできませんが、口座番号と支払い方法をお知らせします」と書かれていた。
山田さんはコロちゃんに感謝し、抱きしめた。コロちゃんは「よかったね」と言ってしっぽを振った。